まだ見ていない方は先にこちらの記事を読むことをおすすめします~
自分自身を客観的に見る
コロナが広まり始めた2020年、やりたいことができずにモヤモヤとした気持ちが溜まっていました。
段階を踏んで自信をつけてはいたのですが、より多くの仕事を経験してさらに伸ばしていきたいと思い、所属していたエージェンシーの社長に「もっといろいろな仕事をください!」と直談判しに行きました。
が、「今はコロナが広まった時期だから正直難しい。そしてTakeshiのキャラクターだとすごく案件も狭くなる。(ロングヘアーだから)」
続けて「だからこそ今は準備して鍛える時期。いつオーディションが入ってもいいように。仕事をこなすから自信になるんじゃない。日々努力して、自信があるから仕事が取れる。」
という言葉を受けました。
かなり腑に落ちる部分があり、「実際きちんと準備はできてるか、、?」と自分自身に投げかけました。
また自信に関してもそうで、「日々の努力が自信を作り上げるもの」だと納得しました。
それから自分に今足りないもの、克服したいことをイメージしたときにウォーキングが頭に浮かびました。
実際ミラノのエージェンシーにてウォーキングを見せた際、一刀両断で切り捨てられたのを思い出し、アレは二度としてはならないと。
そうならないために練習しなきゃ、と。
そこからの行動は早く、翌日にはスタジオを借りスマホでビデオを撮りながらの自主練。
過去にウォーキングレッスンを受けた経験やコレクションの動画を何度も見てひたすら歩き続けました。
そこから週に一回は通い続けました。
他人から見る僕
ウォーキングの実力が上がった!というよりもビデオで自分を客観的に見ていたことが自信をもつことに繋がったんじゃないかなと思います。
元々自己肯定力の低い僕は、何をしている時も自分の良さを認めてあげることができず苦労していました。
ですが、ビデオに映る僕は自分の思っていない表情や仕草をしていて、客観的に見ることに対し慣れてくるということもあってか、だんだん自分自身を認めてあげれるようになってきました。
「なんや、結構いい感じやん」って。笑
ダッメダメな人間やと思ってたのが、このビデオを撮っていたことで「意外とそうでもないんじゃないか」というのに結果気付かされ、それが「他人が見る僕なんだ」と学べた貴重な経験になりました。
韓国のモデルエージェンシーへ所属
この一件も「自信をもつ」ということの大きな要因となりました。
海外のエージェンシーが外国人を招聘するときには多くの手間や労力、時間がかかります。
特に今はコロナ禍ということもあってそう簡単にはいきません。
そんな中でわざわざそうしてまで日本から僕を呼びたいと思ってくれたのが何より嬉しい。
そして現実的な話、エージェンシーからしたらただ呼ぶだけではなくてそのモデルにお金を稼いでもらわなければなりません。これはビジネスであり、一人のモデルのキャリア作りのために招聘するわけではないのです。
この点が自信をもてた理由で、
「韓国に呼んでも仕事が取れる見込みをもったモデル」
であるということの裏付けではないかと。そうでなければそもそも所属することができないからです。
だからこそ頑張れるし、失望させたくない。
見込みがあると思わせたことを裏切りたくない。
多少の恩返しも含まれていますが、自信がもてたことには変わりなく僕のモチベーションにも繋がっています。
無理やり「自信をもつ」ということはNG?
絶対に何かしら経験が必要なのか?自分に鼓舞して言い聞かせた自信でもいいのではないか?
こう思う方もいると思います。
実際自信をもつ方法は人によって違いますし、十人十色です。
ただこのやり方は自分には合わなかったです。
それに気付くまでは無理やり自信をもっている風に偽っていました。
これまでに書いてきた経験に加えて、
必要以上に「僕は自信がある!」
ということを自分自身に言い聞かせていました。
ただやってきたことに目を向けていればよかったんですけどね。笑
自ら虚像を作ることが仇となりました。
ネガティブへの反動がすごい
なぜ言い聞かせる偽りの自信をやめたかというと、ネガティブな思考への反動がすごかったからです。
例えばオーディション。
落ちることが当たり前であり、受かるほうが難しい。一喜一憂に流されないメンタルが重要。そんなオーディションに偽りの自信で挑む。
で落ちる。
そのときに思うのが「あんなに大きな自信があったのに、、、」です。
元々その自信は僕が言い聞かしたもの。
少しの自信を持っていて、「少ない!」これではダメだと思って大幅に付け足したもの。ほんと虚像です。
なのに反動はしっかりくらう。笑
自信があればあるほどショックがでかい。メンタルがえぐられる。数日考え込む。
でもこれって自業自得じゃないですか?
じゃあ初めから見栄を張らずに、少しの自信でもいいやん!ってなったのです。
とにかく少しでも自信があればそこにしっかりと目を向けてあげる。
「こういう経験をしてこういう自信を得た」と思えることがあれば十分じゃないですか。
それ以上に嘘を上塗りする必要もなく、偽りの自信で大きくする必要はありません。
そう思うことでメンタル、マインドといった面は多少なりとも改善されました。
ただでさえ心細くメンタルが不安定になりがちな海外での生活。この思考は大きな進歩でした。
かすかな手応えから見つけ出す自信のかけら
時々これらを思い返しています。
そうすることで「あのとき感じた自信があるから、僕にはやれる」と思えるからです。
結果失敗に終わった出来事でもちゃんと得るものがあり、かすかな手応えさえ感じれればそれは虚像ではなく本物の自信へと変わります。
海外でメンズモデルとして活動していて、感じたことや伝えていきたいことを備忘録的感覚で発信しています。
・Instagram
@t_t_k_k_s_s
ライター・ファッションモデル。学生時代のアルバイトでファッションの世界へ。大手セレクトショップの販売員、ECスタッフを経験後、長年携わったアパレル業界の経験を活かしWEBライターに。数々のファッションマガジンサイトで執筆を行い、メンズ・レディース問わずおしゃれを発信しています。また現在はモデルとして、更なるファッション知識を探求中!
コメント