ワーカホリック
聞き馴染みはありますか?「仕事中毒」のことを指し、心身ともに害を及ぼす危険性があります。
好きな仕事を続けていく上で大きな弊害となるワーカホリック。
知らず知らずのうちに発症していることが多く、僕も実際に陥った一人です。
自身に降りかかった、ワーカホリックになったであろう原因をまとめました。
ワーカホリックとは?
日本語に訳すと「仕事中毒」。
自分の健康や趣味、プラベートよりも仕事を優先し、「働いていないと気がすまない!」と仕事のことで頭がいっぱいの状態を指します。
仕事や働くといった意味の「Work」と、中毒という意味の「Holic」を合わせた言葉。
その名の通り中毒であり、放っておくと心身ともに影響を及ぼします。
実際僕はこのワーカホリックが原因で精神的に疲弊し、「自分で自分の首を絞めている」そんな感覚に陥りました。
ワーカホリックは自分では気付けない?
なかなか自分では気付き辛いのがこのワーカホリックの特徴。
だからこそ知らず知らずのうちに身体や精神が蝕まれているんです。
僕自身、ワーカホリックは良い傾向だと思い込んでいました。
仕事中はもちろん、休みの日にも仕事のことを考える前向きな姿勢。
常にトライアンドエラーを繰り返して、仕事が終わると反省点を見つけては改善策を考えるという作業。
現状に満足せず、常に先のことまで考えて行動。
24時間365日、仕事のことを考えるのは良いことだと思っていました。
が、それってほんとに精神的に良くありません。
オフがあるからこそオンがあり、仕事で良い結果を出すには「休息」も仕事に対する情熱くらい必要なんです。
そのことを身体や精神を崩した状態で気が付いてももう遅い。
僕はだいぶギリギリの段階で踏みとどまれたと思います。
さて、そのワーカホリックになった原因は何だったのか。
思い返して、いくつか挙げてみました。
ワーカホリックになった思い当たる原因
やりたい仕事だから
仕事に対して過剰に熱量を上げていた原因はこれだと思います。
モデルは僕が昔からなりたい職業でした。
何年も何年も追ってきた夢が今まさに叶って、モデルでご飯を食べていけています。
また日本以外で挑戦したいという目標も、韓国という土地で実現しています。
実際仕事はとても楽しく、前日はワクワクしてすぎて眠れないときだってあります。
もちろん辛いこともありますが、それでもこの職業に就けて本当に良かったと思っています。
だからこそ、いくらでも働きたいと思ってしまうのです。
常に仕事のことを考えてしまうのは、自分の好きなことだから。
それくらいの情熱があるから前述したように、ワーカホリック気味でも別にいいやくらいの気持ちになっていました。
自己肯定感の低さ
好きな仕事に没頭できて、人生を謳歌しているならそれは良いことですよね。
ただ僕の場合は少し違ったんです。
仕事の成果に対して、
自分のことを認めてあげられない、好きになれない、ダメな部分ばかりに目がいく・・・
こんな気持ちがありました。
この自己肯定感の低さはとても問題で、好きな仕事をしているからこそ、「もっと真剣に取り組まないと!」とか「今のままじゃこの先も好きな仕事を続けていくことができない!」などそんなことを思ってしまっていました。
だから休みの日も仕事のことばかり考える。
次はこうしようとか、前回はあれがダメだったとか。
正直モデルの仕事って正解なんてないと思うんですよね。
キャスティングが受かった時点でクライアントは自分のことを認めてくれて、モデルを任せてくれてる訳だし。
自分で仕上がりを見ては「あー、なんかもっとこうできなかったかなあ」とか勝手に想像してネガティブなマインドに陥ってました。
頭をからっぽにするオフの日は作らず、常に考え事。
ワーカホリックの原因として、拍車をかける性格だったと思います。
完璧主義
これはワーカホリックの特徴的な原因の一つ。
僕ももれなく当てはまります。
自己肯定感の低さ故に完璧主義な傾向がありました。
自分のダメな部分を徹底して改善したい。細かなところまで。
「だから常に考えるんだー!」って。
答えのない改善をずっと続けていました。
だから毎回仕事が終わると、
今日のダメだったリストみたいなのをメモ取って、次はこういう行動をする。
というのをやっていました。
こうして文字で書き起こすと、「なんでそんなに厳しいん?」ってなります。笑
ある程度楽観的な視点も必要ですし、何より自己肯定感の低さからくる完璧主義には厳しくするのではなく、自分の弱さや至らなかった部分に寄り添って慰みをあげないとダメだったと今になって思います。
「休みの日は必要ない」と本気で思っていた
恐ろしいですが、本気です、、。
モデルはやりたい仕事ですし、現場も楽しいのでよりこんな感覚になっていたんだと思います。
ワーカホリックになると休みの日が無駄に思えてくるんですよね。
働きたくてしょうがなくなるそんな気持ち。
家でゴロゴロするくらいなら働きたい。
これは赤よりの黄色信号くらい危険なサインで、こう思ってしまっていたらワーカホリックに片足を突っ込んでいると認識してもいいくらいです。
特に僕の場合、モデルの仕事は働いたら働いた分だけお金になるので、あんまり休みたくないというのもありました。
その間は給料なんて出ないので。
趣味までも仕事に関連付けようとしていた
ワーカホリックの原因に「趣味をもっていない」というのがあります。
そうなると僕は自らワーカホリックになりにいっていたということになります。笑
趣味を無理やり仕事にしようとしていたんです。
仕事をしていない時も何か仕事に繋がるようなことをしたくて、「趣味を仕事にできれば、、、」なんて考えてしまっていました。
日本に住んでいるときから自分の部屋で一人DJするのが趣味でした。
韓国に住み始めてからもそれは趣味だったのですが、いつしか「これも仕事に繋がらないかな」と休みの日の手持ち無沙汰からそう考えるようになりました。
それからは趣味であって趣味じゃないというか、純粋に楽しめなくなってしまったというか。
「このままのスキルじゃ仕事にならへんで!」とまで思うようになってしまいました。
あとマンガや映画はもちろん好きなのですがワーカホリックになってから、ただ時間を浪費しているような感覚がして観ることをやめてしまいました。
ワーカホリックからの脱却
僕のワーカホリックは当時と比べてだいぶ改善されたと思います。
今こうして原因となったであろう事柄をまとめているときに、「なんでそんなに深く考えてるの?」と思うからです。
なぜ今は、当時主観でしか見れなかったことが客観視できるようになったのか。
長くなったので後半に続きます。
海外でメンズモデルとして活動していて、感じたことや伝えていきたいことを備忘録的感覚で発信しています。
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ライター・ファッションモデル。学生時代のアルバイトでファッションの世界へ。大手セレクトショップの販売員、ECスタッフを経験後、長年携わったアパレル業界の経験を活かしWEBライターに。数々のファッションマガジンサイトで執筆を行い、メンズ・レディース問わずおしゃれを発信しています。また現在はモデルとして、更なるファッション知識を探求中!
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