今、僕は韓国でモデルとして活動しながら、現役のブッカー(スカウト)としても仕事をしています。
Samsung、Hyundai、IKEA、KPOP MVなど、大手企業や有名アーティストとの撮影にも多数参加し、ありがたいことに、モデルだけで生活できる環境を築けました。
でも、最初から順調だったわけではありません。
高校時代、ファッション雑誌「MEN’S EGG」に載っていた読者モデルの記事を見て、
「こんな世界があるんだ」と衝撃を受けたのが、
モデルという仕事を意識した最初のきっかけでした。
大学ではアパレル業界に進みましたが
「モデルになりたい」という思いはずっと心の片隅にありました。
そして27歳のとき、東京へ。
遅すぎるスタートかもしれないと思いながらも、本気で挑戦することを決意しました。
でも実際は、厳しい現実が待っていました。
モデルを目指して東京へ行くも、挫折
一般的にモデルといえば
「10代から活動を始める」というイメージが強く、
自分でも
「この年齢で始めていいのだろうか」
という迷いが常にありました。
それでも、どうしてもやってみたかった。
勇気を出して東京の小さなモデル事務所に所属し、オーディションを受け、作品撮りも重ねました。
でも、うまくいかなかったんです。
売れる勝算はなくとも「とりあえず東京に行けばなんとかなるだろう」と考えていたのが本音です。
アルバイトと夢の狭間で揺れる日々

東京には夢をもった人たちが集まる。それと同時に夢破れる人たちもいる。僕はそんな中でサバイバルのごとく、凌ぎを削っていました。
上京して1年。
モデルの仕事だけでは生活ができず、週5でアルバイトを始めるようになりました。
モデルだけで生活することができなかったためです。
僕の中でがっつりと週5のアルバイトに勤務することは
「夢破れた」という感覚がして仕方がなかったことを覚えています。
だから今まで、単発のバイトとモデルの仕事、そして貯金をやりくりしてなんとか生活し、自分を誤魔化していました。
それは心のどこかで、
「自分はモデルの仕事をしながら、
空いた時間を上手く使って単発バイトをしている」
と思えるから。
まだ夢に対して、首の皮一枚繋がれていると思いたかったんです。
けど、それもだんだんと厳しくなり、
生きていくにはお金がいる。
そのために働かないといけない。
モデルの仕事では食べていけない。
だからアルバイトする。
これが現実でした。
現実を突きつけられた大阪帰省と涙
上京してからモデルの仕事が
上手くいきかけた時もありました。
「もしかしたら、このまま軌道に乗るかもしれない」
と思ったこともあります。
でも、そう甘くはありませんでした。
アルバイトの夏休み休暇で、大阪に帰省した時のこと。
久しぶりに会う家族や友達と、
「そっちはどう?」
なんて会話をしました。
たった数日の帰省。正直もう東京には戻りたくないという思いでいっぱいでした。
東京へ戻った次の日、アルバイトへと向かいました。
職場の人たちとは、持ち前の人見知りな性格のせいか、全然馴染めず。
休憩時間には、1人逃げるように近くにカフェへ。
どうしても会社で休憩する気分にはなれなかったんです。
注文が終わり、コーヒーとパンを受けとって
席についた時には、もう心はパンパンに腫れ上がって、爆発してしまいそうでした。
するとちょうど母と姉、
2人からメッセージが入っていて、どちらも
「いつでも戻っておいで」
という内容でした。
その瞬間、堪えていた感情が一気にあふれて、
声を押し殺して泣きました。
上京してきてから今まで、自分を誤魔化して蓋をしてきた感情が一気に爆発した、そんな感覚がしました。
自分でも気づかないうちに、
ずっと無理をしていたんだと思います。
幸いにも端っこの席だったので、
人目につかずに済んだのが唯一の救いでした。
1人では限界があることを知った

東京でのモデル活動では案件はほとんど決まらず、撮影に呼ばれるのはせいぜい月に1回あるかないか。
「自分には才能がないのかもしれない」
と思ったことも何度もあります。
今でも、当時の僕に足りなかったものが何だったのか、よく考えます。
振り返ると、モデル業界に関する情報や繋がりはほとんどなく、相談できる人もいなかった。
ネットで調べたりSNSを見たりして、自分なりに試行錯誤するしかなかったけど、やっぱり限界があったんです。
「誰かにアドバイスをもらえたら、もう少し早く結果が出ていたのかもしれない」
と、今でもそう考えたりします。
30歳でチャンスが訪れた!「韓国」という選択肢
そんな僕に転機が訪れたのは、韓国でモデル活動をスタートしてからでした。
最初は
「1年だけ滞在してみよう」と軽い気持ちでした。
そもそも上手く行く保証もなかったので
「貯金がなくなったら帰国するか」
みたいな。笑
この時、30歳になる年で、ようやくモデルとして本格的にスタートした瞬間でもありました。
思いもよらず、韓国でのモデルキャリアは順調で、そして何よりもチャンスの多さに驚かされることになります。
30歳を超えていた僕にも、オーディションの機会はたくさんあったし、現場に行けばしっかり評価してもらえました。
ここで「年齢やキャリアは、関係ないんだな」と初めて実感したのです。
少しずつ、モデルとして軌道に乗る

渡韓してからは、本当に怒涛の日々でした。
CM・ルックブック・ECサイト・広告撮影・MVなど、
1つずつ経験を重ね、少しずつ自信がついていきました。
「撮影の現場ってこういう風に進んでいくんだ」
「こういうポージングが求められるんだ」
「クライアントの意図を汲み取るには、こういうやり方がいいかも」
自分なりの引き出しも増えていって、いつの間にか「仕事を頼まれる側」になっていたんです。
もちろん、このブログでも書いてあるように、
良いことも辛かったこともたくさん経験してきました。
僕がモデルアドバイスをしたいと思った理由

僕がこうしてモデルとして軌道に乗れたのは、
韓国のマーケットが自分に合っていたから。
そして、実際に数多くの現場を経験する中で「どうすれば仕事を取れるのか」を少しずつ理解していったからです。
そんなある時、ふと思ったんです。
「もし、あのときの僕と同じように悩んでいる人がいたら?」
「僕が知っている情報を、誰かに伝えたら、その人はもっと早く前に進めるんじゃないか?」
その想いが強くなって、個別相談を始めました。
モデルを目指す方の中には、
「本当に自分にできるのか」
「何から始めればいいのか」
「年齢や語学の壁が不安・・・」
このように感じている方も多いと思います。
そんなときに、少しでも背中を押せるような存在でありたい。
当時の僕には、もっと自分自身を客観的に見つめる視点が必要でした。
でも、それって本当に難しいことですよね。
自分1人でやっていると、気付けないことも多い。
だからこそあの頃の僕にこのようなモデルアドバイスがあれば、もっと早く結果を出せていたかもしれないし、今の自分にも早くたどり着けていたと思います。
僕がかつて欲しかった「正しい情報」と「リアルなアドバイス」を今度は僕が届けたい、そんな気持ちなんです。
最後に|よくある質問にお答えします
ここまで読んでくださってありがとうございます。
もし少しでも「自分も挑戦してみたい」「話を聞いてみたい」と思ってくれたなら、本当に嬉しいです。
とはいえ、モデルアドバイスを受けるうえで不安や疑問もあると思います。
ここからは、僕の元に届いた「よくある質問」に答えていきます。
Q1.地方や海外に住んでいても相談できますか?
はい、大丈夫です!
オンラインでの相談となるため、日本全国・海外問わず、どこにいてもご参加いただけます。
Q2.面談時に使用するアプリやソフトは?
基本的にはZoomやGoogle meetを使用します。
そのため、事前にご自身の端末で利用できるよう設定していただけますと幸いです。
また、顔出しは任意ですので、リラックスして参加していただけます。
Q3.相談料が3,000円なのはなぜですか?
過去に無料で相談を受けていた時期があったのですが、
残念ながらドタキャンが多かったんです。
おそらく「なんとなく興味がある」レベルの方が多く、
「本気で取り組みたい方としっかり向き合えない」
という課題がありました。
だからこそ、現在は「本気で前に進みたい方」と真剣に向き合いたいという気持ちから、有料にしています。
価格としては、たくさんの経験を元にしたアドバイスをお届けしているので、決して高い内容ではないと自負しています。
Q4.どんな内容を相談できますか?
ご予約後はあらかじめ、事前アンケートとして下記の項目をお送りさせていただいております。
全て答えなくても大丈夫です。分かる範囲でご記入ください。
【事前アンケート】
・お名前(ニックネーム可)
・年齢
・性別
・居住地(国・都市)
・モデル経験の有無(ある方は簡単に教えてください)
・所属事務所の有無
・特に聞きたいこと・不安なこと・悩んでいること
・SNSアカウント(任意)
相談内容の例としては、
・韓国でのモデルの始め方
・エージェンシーに入っていない場合の動き方
・SNSの活用方法
・撮影現場での立ち振る舞い
・ポートフォリオの作り方
など
「何を聞けばいいか分からない・・・」という方でも大丈夫。
会話の中で、あなたに必要なヒントを一緒に見つけていきましょう。
悩んでいるなら、一度相談してみてください
この記事を読んでくださっている方の中には、
今まさに悩んでいる方もいるかもしれません。
「自分なんかがモデルを目指してもいいのかな」
「もう年齢的に遅いんじゃないか」
そんな風に感じている方も、きっといらっしゃると思います。
でも、大丈夫です。
僕自身、30歳を過ぎてからようやくモデルとして軌道に乗ることができました。
遅くても、可能性はあります。
そして、行動すればきっとチャンスは巡ってきます。
1人で抱え込まずに、まずは話してみませんか?
あなたの現在の状況や、叶えたい目標に合わせて、僕なりにできる限りのアドバイスをお届けします。
💬ご予約はこちらから
👉 モデルアドバイスを予約する(RESERVA)
海外でメンズモデルとして活動していて、感じたことや伝えていきたいことを備忘録的感覚で発信しています。
・Instagram
@tks.modeladvisor.korea
・noteでエッセイ書いてます
https://note.com/t_t_k_k_s_s

ファッションモデル兼ブッカー
30歳で韓国に来てモデル活動を開始 。言葉も文化もわからない中でのスタート→今ではモデルが仕事に
モデル志望者のための相談・エージェンシー紹介やってます
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