韓国でモデルの仕事をしていて感じること

仕事

韓国へ来て約半年、いろいろな仕事を経験させていただいています。
僕の軸であるファッション系のスチール撮影やフィルム撮影。CM(こちらではコマーシャルフィルム:CFと呼びます)撮影。KpopアイドルのMV撮影。また海外に来て初めてしたビューティー系の撮影。
各現場どれも印象的で刺激を受けることばかりです。
そこにはかすかに「日本との違い」があり、僕が韓国でモデルの仕事をしていて感じたことを書いていこうと思います。

韓国でモデルの仕事ってどんな感じ?

ギャランティー(単価)が高い

一番今身に染みて感じていることはズバリ、ギャランティーの違いです。そうお金がたくさんもらえるのです。笑
初めて案件の詳細を見たときには数字の間違いじゃないかと驚きました。

マネージャーと日本のモデル仕事事情を聞かれて、

マネージャー「日本ではファッション撮影のギャラはフルタイムでどれくらい?」

僕「フルタイムで大体○万円くらいです」

当時僕がしていた「超超大手ECサイト」の1日あたりのギャラを伝えたのですが、マネージャーが「安すぎる!!」ととても驚いてました。

僕からすればその数万円はもちろん大金で、しかもレギュラーの可能性がある仕事だったので「そう?」という感じでした。
が、実際に韓国へ来てみてその差に正直ビックリしました。

スチール撮影

フルタイム(9時間)大体10万円は超えます。特にファッションブランドのシーズン毎のLOOK撮影だとメイク、ヘアーメイクという感じでなんやかんや時間がかかったり、着る枚数も多くなったりするのでフルタイムかかることが大半です。

ハーフ(5時間くらい?)でも大手クライアントなら10万円は超えます。普通なら6万〜8万円くらいだと思います。
実際大手クライアントと仕事したときは確か4時間ほどで十数万円のギャランティーをもらいました。その分めちゃくちゃ緊張感があり、「絶対に成果を出さねば、、!!」という思いで必死でした。笑

ショートなら多くて5万円ほどですかね。僕的にはさくっと終わるし、1日フリーに使えるのでこういうショート撮影は大好きです。

CM(CF)撮影

どういったメディアに使われるかTVコマーシャルなのか、SNSの広告なのか、WEB限定なのか、紙媒体になるのか。
これらによって大きくギャランティーの差が出ますが、最低でも15万円はあると思います。

TVに使われるとなるともっと高くなる場合アリです。

撮影自体はどうしても長丁場になることが多く、カメラのセッティングやらなんやらで待ち時間がとにかく長い。なので必然的にフルタイムでの撮影になったり、超えて延長したりします。
その分残業代として1時間あたりのオーバータイムのギャランティーは支払われるので、こちらとしては「いくら伸びても構わない」といった感じです。笑

Q.なぜ高い?→A.僕が外国人モデルだから

ここで一つの疑問として「なんでそんな高いん?」とみなさん思うでしょう。

理由は単純、「僕が外国人モデルだから」

たったこれだけのことらしいです。マネージャーいわく。
僕も正直よく分かりません。ただ韓国に在住している外国人(日本人)モデルというのは重宝される存在のようです。

日本でもこんなことはありませんか?
ネット通販を利用したら着用モデルが外国人モデル、街の広告を見ても外国人モデル。おしゃれなTVコマーシャルも外国人モデルを起用しているetc.

ブランドやクライアント側からすると、現地の人間ではない「外国人」というスパイスが欲しいのだと思います。作品の雰囲気やテイストがガラリと変わるので。

そのような点で僕がキャスティングに選ばれてるじゃないかなーと感じます。
ぺーぺーの僕ですらこの額なので、もっと売れている外国人モデルはより多くのギャランティーをもらっていると思います。

現場では英語でなんとかなる!

韓国でのモデルの仕事なので、現場では韓国語オンリーだと思いがちですが意外とそんなことはありません。

特に僕のするモデルの仕事では他の外国人モデルと同じになることが多いので、そこでは英語で意思疎通のやりとりが行われています。
たまに英語の通訳の人や日本語の通訳の人が現場に付き添ってくれることもあり、そのときは「助かった、、」という気持ちでいっぱいです。

というのも僕の英語力はせいぜい初心者レベルを抜け出した「1人海外旅行には困らない」程度のスキルなので苦戦することもしばしば。
正確に演出を汲み取れなかったり、細かなニュアンスを理解するのに一苦労するので通訳の人がいてくれると本当に助かります。

もちろん、韓国なので現地の言葉である韓国語をマスターすればすべて円滑にいくのですが、今からゼロのスキルを伸ばすより英語のスキルを伸ばしたほうが手っ取り早く意思疎通できる、と思い英語の勉強を優先しています。

また外国人モデル同士でコミュニケーションを図ろうとしたとき、彼らも韓国語を話せないことが多いのでその点でも「英語のスキルを上げていったほうがいいんじゃないか」という結論になりました。

といろいろ御託を並べましたが・・・

たしかに現場では何とかなります。喋る必要がないという前提でキャスティングされたからです。

ただ、より多くの仕事をしたいのであれば現地の言葉をマスターすることは必須、、!喋ることができれば、俳優系や演技系の仕事にだってトライでき、案件の幅を広げることができます!
僕自身、韓国語が喋れないために逃してきたであろうキャスティングが思いつく限りいくつかあるので、、。

韓国でモデルの仕事をすることに対し意識していること

日本でも同じ!常にプロフェッショナルであるべき

活動するフィールドは違えどやることは同じです。
それはプロだからです。

健康的で仕事に支障が出ないようにする体調管理や自分自身にフィットする体型維持。

ポージングといった「見せ方や表現の仕方」についての勉強。
これに関しては慣れてくると何となくこなしてしまいがちですが、新しいものを取り入れようとする姿勢は大事です。
引き出しの多さが武器になってきます。

表現力はまだまだ勉強不足であるのですが、試行錯誤していく過程を楽しむことができているためポジティブに取り組んでいけています。
 


海外でメンズモデルとして活動していて、感じたことや伝えていきたいことを備忘録的感覚で発信しています。
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