※前回のエピソードはこちら
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韓国でモデル活動をしていて、時々直面する悩みがあります。
それは「クライアントがどういうものを求めているのか」です。
モデルという仕事をする以上、クライアントの求める像を100%で表現し、それを写真なり映像なりに落とし込まなければなりません。
しかし、国や言語の違いによって、上手く掴めないときがあるのです。
そんな日の撮影終わりはとても悔しい気持ちになったりします。
今回はモデル活動における、苦悩の面をシェアしていきたいと思います。
「怒っている表情で」と言われて始まった撮影

あるファッションブランドのルック撮影のときのこと。
クライアントからの要望は
「怒っている表情、強い表情でポージングして欲しい」
というものでした。
「OK、了解です」と、
僕は自分の中にある「怒り」や「強さ」を全面に出した表情で撮影に挑みます。
繰り返される「もう少し強めに・・・」のリクエスト
数テイクが終わり、衣装チェンジに入ろうとしたタイミングで、
クライアントから
「もう少し強めで」とリクエストが入りました。
「あれ、まだ足りなかったのかな?」
とさらに表情を強めて挑んだのですが、それでも納得は得られず。
「うーん・・・」
という反応が続き、撮影と修正が繰り返されました。
クライアントとモデルの「怒り」のイメージが違った
内心、僕は焦りを感じ始めていました。
そして、クライアントと擦り合わせのためにも、少し話し合いを挟むことに。
ポートフォリオなどを見せてもらって、
ようやく「彼らの求めている『怒り』や『強さ』」のイメージが見えてきました。

それは僕が思っていたものとは全く異なり、
彼らは「無表情で冷たく、カメラを見下すような『怒りや強さ』」をイメージしていたよう。
一方、僕は視線を鋭くして、真正面からぶつかるような「怒り」を表現していたんです。
表現の「ニュアンスのズレ」を痛感
ここで僕は
「イメージしていたこととの違い」や
「ニュアンスのズレ」を強く実感しました。
そもそも海外でモデルとして活動する以上、言語の違いは避けられません。
そしてそれは、言葉だけでなく
「その国が抱くイメージ」や
「表現のニュアンス」にも違いがあるということに気付かされました。
だからこそ、自分の中の固定観念にとらわれず、
相手の文化や感覚を理解しながら、柔軟に対応していく姿勢が大切だと感じました。
意図を正しく理解することで撮影は前に進む
彼らの求めていることを理解してからの撮影は、
まさに「正解」を導き出せていた感覚がありました。
そこからは、スムーズに仕事が進み、お互いの満足いく撮影となりました。
「文化や言語の違いを乗り越えた先に、プロとしての成長がある」
そんな経験をした現場でした。
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30歳で韓国に来てモデル活動を開始 。言葉も文化もわからない中でのスタート→今ではモデルが仕事に
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