韓国で活動する日本人モデルとして思うこと【モデル活動二年目】

different 仕事

渡韓してから一年が経ち、韓国でのモデル活動が二年目に突入。

海外で働く日本人モデルは今の僕のような気持ちなのかな〜

と日々考えることがあります。

韓国の大手企業(Samsung、Hyundai、LG、SK telecom)ファッションブランドの仕事をしてきた僕が日本人モデルとして、感じたことや海外にいたからこそ気付いたことを書いていきます。

日本人モデルはスパイス的な要素がある

企業やブランドが海外色や何か新鮮みを取り入れたい場合、日本人モデルが起用される。

この傾向が個人的にはあると思います。

同じアジア人ですが、日本人と韓国人では雰囲気が少し違います。だからこそそのニュアンスが目新しく、スパイス的な要素になるのではないかと。

実際に僕がしてきた仕事では、アジア人は日本人である僕一人だけで、他は白人や黒人といった外国人のモデルということがよくありました。
特にグローバルな広告やコマーシャルになると、その傾向が強くなる気がします。

lg
LGの撮影

同じアジア人なので日本人も韓国人もそんな変わりないと思ってたんですよね。

「国が違うから当たり前やん笑」

たしかにその通りなんですが、僕はそこを一緒に考えてたんです。

「結局は同じアジア人、韓国と日本はカルチャーも似てる部分あるしそんな変わりないやろー」って笑

だからこそ日本人モデルとしてここでどう凌ぎを削るか、どう闘っていくかと不安になる時もあったのですが、実際には大きな違いがありました。

これは良い意味で裏切られたっていう感じです。

日本では埋もれていた個性が武器になる

目・二重

日本では埋もれてるというより、比較的そのような人が多いから特筆されるべき個性ではなかったのかなと思います。

自分は目が大きく、二重なので目つきの印象が優しくなりがちなんですよね。

鋭く強い目の形に少し憧れがありました。
シリアスな表情をしたい時により良い雰囲気を出せるからいいなって。
そのようなモデル撮影の時に、気を抜くとすぐに優しくなってしまうんですよね笑

今ではそれも自分の個性なんだと理解することができました。

そして前述した通りなのですが、日本人と韓国人では雰囲気が違います。その特徴する部分が「目」ではないのかと思うのです。
韓国人のキリッとした目つきとは対照的に二重で柔らかい印象の目つきをしているので、そこがクライアントらにとっては新鮮な部分になっているのかなと。

ロン毛

僕の髪は胸を超えるほどのスーパーロン毛
一般的に思い浮かべるメンズのロン毛より長い髪の毛を持っています。

そして個人的に思うのが日本では特殊すぎたということ。
ロン毛モデルとして扱いやすいのはせいぜい肩らへんの髪の毛長さなのではないでしょうか。
胸以上まで長さがあると個性が強すぎるという気がしています。そしてどうしてもファッション系に偏ってしまいがちです。

ですが、韓国ではこの髪の長さでファッション系の撮影はもちろん広告系の撮影もしています!

お堅いと思っていた大手企業の仕事でも、特に髪型の制限はなくむしろそれが好転的に働いているのではないかとも思います。

だからこそ僕の特徴であるこの個性が日本では埋もれていたんでは?と感じました。

long

韓国ではタトゥーが入ってる人をよく見ます。ほんとに多いです。
店員さんでもタトゥーをがっつり露出させているのをみると、日本人よりもロン毛やタトゥーいったものはファッショナブルなスタイルとして一般的に許容されているのかなと思います。

ライバルは外国人?

韓国人も僕にとってはもちろん外国人ですが、ここで言う「外国人」とは白人や黒人のモデルたちを指します。

僕がキャスティングに行く際、外国人モデルだけのモデルエージェンシーに所属しているからか、そのようやモデルたちと競合になることが多いんです。

そして仕事という一つの席を奪い合う
ライバルになるんですよね。

中には同じアジア人枠ということで韓国人、またはロン毛モデルとの競合になることもありますが、基本的に外国人モデルと一緒のキャスティングになることが多々あります。

彼らには骨格の違いから、スタイルや身長・頭の大きさ等敵わない部分が正直あります、、。
韓国へ来た初めのころはそれを痛感し、「勝てない・・・」と思ったことが何度もありました。
そして実際キャスティングも上手くいかず、ただただメンタルを削っていました。

もっと背が高くなりたいとかスタイルを良くしたい、足を長くしたいというようなどうにもならない願望ばかりが頭に浮かび、自分自身を嫌いになったりもしていました。

人それぞれの個性

ですがそれも「個性」なんです。
僕が日本人であるように外国人である彼らもそれぞれの個性を持っています。

その個性がクライアントの求める人物像にフィットした時、キャスティングに受かるのです。
ただ単に背の高いモデルが選ばれたり、顔の小さいモデルが選ばれるという訳ではないんですよね。

それに気付いてからは余計なメンタルの消費は無くなりました。

「今回は俺の個性がフィットせえへんかってんなー」って感じで笑

そして自分の個性を気に入ってもらえる、「おっ、いいやん!」と思ってもらうためにはどうすればいいかというのも考えれるようになりました。

このへんのトライアンドエラーや試行錯誤が必要だと気付けたことは僕の成長にも繋がりました◎

気付いていない部分が重宝される!

日本人モデルとして韓国で活動していて思ったのは、これに尽きると思います。
ある程度予想していた自分の長所や個性の部分以外が、周りから見ると実はすごく良いポイントだったり。

ただ日本人であることが、その国では個性になっていたりします。
これは海外に行かないとなかなか気付けるものじゃないですよね。

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